介護職員として働く上で常に留意したいことは、バイタルサインに気をつけながら高齢者と接することです。高齢者は年齢を重ねているのため、体調が変化しやすく、また毎日の身体の調子も若いときとは異なり、一定ではありません。その体調の変化に気付く1つの目安がバイタルサインとなります。たとえば、朝の決まった時間に血圧や脈拍を測るなどすることで、よりバイタルサインによる体調の変化に気付きやすくなるでしょう。

高齢者は私たち世代とは違い、食べ物や着るものなどあらゆる物を我慢しなければならない時代をすごしてきました。そのため、あまり自分から体調の変化について話したりはせず、我慢している人が多くいらっしゃいます。その状況を見逃さないためにも、介護職にあたるときはバイタルサインを留意しながら働いていかなければなりません。また、認知症の症状がある方も同等のことがいえます。ぅまく言葉を介して意思を伝えられないケースがありますので、バイタルサインを見逃さず接していく必要があります。

また、入浴前や何か活動を始める前もバイタルサインが次の活動に参加してもらうべきか、休憩を取って休んでもらうべきかの1つの目安になるといえます。バイタルサインは日々の介護職にあたる上で、とても重要な役割を果たしているのです。もちろん留意することはバイタルサインが全てではありませんので、バイタルサインに気をつけながら高齢者の表情の変化や話し方などにも気をつける必要があります。その他、バイタルサインに関する詳細は、こちらのサイト〈http://whatisvitalsign.com〉をチェックすると良いでしょう。